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根本は私が俊くんを好きだからだと思う。
だからこそ向こうが私を見なくなる。
でもそれを悲しいと思わないからことさらなんだろうな。
「また心の声が聞こえて？」
「だね。この人はよく聞こえたなあ」
「…………」
また二人は微妙な反応。
「どうしたの？」
「いや改めて聞こえるのって生き辛いなって。恋愛面においては手順とか聞こえるわけでしょ」
「だね」
あまりに欲望丸出しだと熱も冷めたなあと思い返す。
「まあともかく玉もAもよろしくな。俺もこの奥村さん追ってみるわ」
また知っている人の調査かと思うと気は重いけど、頼まれた物はやるしかないと私は気合を入れることにした。
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2023年11月22日 15時
