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「ご遺族が見せてくれた写真の男と一緒だ。そいつだよ」
「そいつは今どこに?」
「今警察が重要参考人だからって懸命に探してるよ。藤ヶ谷と宮田が取り逃すと思う?」
「思わない」
「だから今回お前は大胆に動かなくていい」
「うん……」
何だろう。
何かがスッキリしない。
「Aいっぱい泣いた?目腫れてるよ」
隣の玉ちゃんが私の顔を覗き見る。
「うん。でももう大丈夫だから」
きっと警察が犯人を捕まえてくれる。
だから私はもう動かなくていい。
あとは望美を偲べばいい。
そう思う一方でモヤモヤするのは私の能力のせい。
私だっていつも自分に正直なわけじゃない。
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年11月22日 15時