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まずは昨日会った3人に連絡をする。
これが本当に心苦しかった。
とりあえず皆に喫茶店に来てもらった。
ワッターが皆に紅茶を出してくれた。
「望美が殺されたって本当なの？」
「うん」
「どういう経緯でAは知ったの？」
「昨日帰る時私と望美同じ路線だったでしょ？その時に探偵に相談したいことがあるって言われて。私はすぐに探偵の北山に繋げた。そして今日の午後2時に望美は来るはずだった」
「…………」
閉店した喫茶店は重たい空気に包まれる。
そんな中ワッターは黙々と作業をしてくれてるのがありがたかった。
「連絡しても繋がらなくて私は北山と一緒に望美の家に向かった。鍵はかかってなくてドアを開けたら望美が……」
「望美……」
こう泣き出したのは真冬。
由夏も静かに泣き始める。
「Aは平然としてそう」
棘があることを言ったのは紗知。
彼女はこういうところがある。
「私だってさすがに友達の遺体を見て気を失ったしその後はいっぱい泣いた。今は望美のために全力で捜査したいだけ」
「……捜査って警察がするんじゃないの？」
だけどそんな紗知も涙目だ。
「俊くんが刑事さんって話はしてるでしょ。私を雇ってくれた探偵さんもそこにいるマスターも俊くんの友達でさ。他にもいるんだけど、連携して捜査してるの。だから私もこの事件を捜査してるの」
こう言った瞬間空気が変わった。
「私たちを疑うの？」
「ハナから疑いはしないよ。ただ情報が欲しいだけ。何？紗知は疑われることしてるの？」
「するわけないでしょ」
(A、少し抑えたほうが……女王様気質が出てる)
ワッターの声が聞こえる。
ワッターが意図的に意思を飛ばしてる。
まあいつものモードは抑えた方がいいか。
友達同士フランクにね。
「今のところ望美が何を私たちに相談しようとしたか分かってないの。望美のスマホは確実に盗られてて。皆は何か知ってる？」
こう尋ねれば、皆首を横に振った。
まあ無理もないか。
大学時代は一緒にいたけど社会人になったら会うのは年に2，3回。
頻繁に連絡を取るわけじゃないから細かい近況を知るはずがなかった。
「まあ、そうだよね」
「……次に会うのはお通夜？」
こう言ったのは由夏でまた空気が重くなる。
「望美の家族が親族だけでやりたいと言わない限りは」
「でも最期に一目会いたいな」
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2023年11月22日 15時
