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これはマジ。
ああいうのはたまにあるぐらい。
あとは地道に捜査、丁寧に報告。
クチコミで来る人は浮気調査、信用調査、素行調査がメイン。
昨日した報告のものは秒で駄目だったので調査は簡単だった。
みっくんは探偵として信用されているようで何よりだ。
それでも暇なときは暇だけど。
まあ話せるのはこれぐらいだ。
どの仕事にも守秘義務があるからね。
「そういえば俊くんさんは元気?」
次は俊くんの話になる。
俊くんとは同じ大学だったから紹介したことがあった。
「元気だよ」
俊くんの話になると少し気分が沈む。
あれからずっと告白しようかしまいか悩んでしまっている。
「刑事さんだったよね。紹介してよ」
「俊くんの趣味が分からないからなあ」
今はいないんだろうと思う。
じゃないと私と夢の国に行かないはず。
過去にいたのは知ってる。
私とは違う小柄な女の子が何人も彼の隣にいた。
普段は姫だとか言ってもてはやされてて、可愛がられているけど背は少しヒールのある靴を履けばみっくんと変わらなくなってしまうぐらいには背があるんだよな、私。
「A、今彼氏は?」
「いない。皆は?」
こう振れば望美と由夏はいないと答え、紗和と真冬はいると答えた。
そこからは彼氏の話になり私への関心が外れた。
えっ?友人たちの心の声が聞こえるのかって?
聞こえなかったら楽なんですけどね、残念ながら聞こえるときがあります。
そんなこんなで心の声をスルーしながらも友人たちとの集まりを楽しんだ。
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年11月22日 15時