検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:4,713 hit

ページ39





その日の晩、皆が事務所に集まった。
俊くんは私に語ったことよりは大まかに6人に伝えた。
だけど普段とは違った語り口だったから皆真剣に聞いていた。



「16年もそれ抱えてたわけ?」



「水臭いなあ。言ってよ」



「だから俺にリサーチの仕方訊いたのか」



「でも俊くんらしいというか」



「らしいけどさ、相棒の俺が知らなかったから駄目」



「まあ最初に話すべくはAだったでしょ。憎しみに走らないお前は立派だよ」



6人の感想はザッとこんな感じ。
言葉の色の違いはあれど、皆温かく俊くんを見ていた。



「うん、皆ごめん」



「俊くん、ごめんはこの件において禁止」



私が明るく言えば俊くんの目が垂れた。



「皆聞いてくれてありがとう。今回の犯人絶対見つけようね」



「ああ、絶対な」



というわけで皆の心は一つになった。



「で、みっくん今回はどう捜査するの?」



「そうね……」



みっくんは少し考えたのち。



「今回Aは宮っちと行動しろ」



「えっガヤさんは?」



「藤ヶ谷は俺とでもいいし単独でもいいし」



「じゃあお言葉に甘えて北山さんと行動させてもらおうかな」



「いいの?警察が民間人と行動して捜査して」



「今更何言ってんだよ。それにお前たちレストランの時に既にやってるし大丈夫」



「分かった。俊くんはいいの?」



「俺はAと捜査できるのは嬉しいよ」



その笑顔にキュンとくる。



(早く付き合っちまえよ)



そんな声が方々から聞こえたけど無視。
だから昔フラれたんだってば。



「まあ編成はそんな感じで。玉はいつも通りまずは被害者の情報を洗ってくれ」



「OK」



「あとはその情報を元にって感じなんだけど……ひとまず宮っちとAは被害者の住んでいる所へ向かえ。何日かかっても構わない」



それって旅行?と思ったけど考え直した。
捜査よ捜査。



「堅実に捜査しますよ」



ほら俊くんもこう言ってるし。



「俺と藤ヶ谷は徹底的に現場周辺を調べるとするか。あとは必要に応じてって感じで横尾さん、ニカ、千賀は動いて」



「了解」



というわけで捜査方針が決まり翌日から捜査を開始した。
杉山の現住所は東北にあった。
鉄道を使って始発から移動する。
平日だから人はまばらだった。



*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年8月27日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。