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「……なるほど。分かりました。我々でしっかり調べていきたいと思います。つきましては……」
そう言ってみっくんは吉田さんと事務的なやり取りをして、吉田さんは伊坂さんと一緒に帰っていった。
「さてどうしますか?みっくん」
「まずは……基本情報は玉に調べてもらうか。刑事組は今のところは補欠で。俺とニカで動き回る」
「千ちゃんは?」
そう思って千ちゃんの顔を見たら、彼から負の感情が伝わってきて負けそうになる。
さっきの話のどこかに千ちゃんの心の傷があるんだ。
「千賀はAに話を聞いてもらえ。あとAは伊坂さんに話を聞いてきて」
「じゃあ俺がセッティングするよ」
「頼んだ二階堂」
「……千ちゃん」
私は千ちゃんになんとか近づく。
千ちゃんの悲しみに飲み込まれそうだった。
「……A」
「うん」
「今日は仕事手伝ってくれてありがとう。明日も来てもらっていい?」
「もちろん」
千ちゃんの濡れた瞳を見ながら私は笑顔で応じた。
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年8月27日 10時