ちょっとしたお話２

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みっくんはその後淀みなく事務的なことを説明して、由美さんは帰られていった。
その後は我々の作戦会議だ。



「どうしますか？みっくん」



「Aは旦那さんを追ってくれ」



「分かりました。みっくんはめぐみんを？」



「ああ。見た限り鍵垢だったな」



「じゃあフォロー申請すれば見られそうだね」



「じゃあキラキラ女子のアカウントを使うかあ」



こういった調査の時はなるべく玉ちゃんの技術は使いたくないらしい。
今は誰もが何かしらのSNSをやっている時代。
そして何でも書いちゃう人がいる時代。
なのでSNSを探るため、みっくんはいくつかのアカウントを使い分けている。
そして怪しまれないように適宜その人格に則った投稿をしているという。
なかなかな演技力が必要そうなので、根が正直者の私には出来そうにない。



私もいくつかのSNSでアカウントを一応持ってるけど、主に使うのはラインだし、身近な人たちとのやり取りにしか使わない。
あとはXやインスタグラムもあるけど、友達の投稿を見るためだけのものでしかない。



自分ではどうも何かを発信しようと思わない。
大した趣味もあるわけじゃないからかな。



試しにXで陽一さんのアカウントを見てみる。
このアカウントのDMで『めぐみん』とそういうやり取りをしていた。
ちなみにアカウントは公開していて政治的なことをメインに投稿しているようだ。
投稿内容は正直な話首を捻るものが多い。まあ思想は自由なのでこれ以上は言わない。



「とりあえず旦那さんを尾行してみる」



「俺も『めぐみん』が分かり次第尾行してみる。気を付けろよ」



「はい」



このように私は調査に出かける。
果たしてどんな調査になるのだろうか。



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