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「A、なんか今日良いことあった?」
「俊くんなら分かるでしょ」
「まあね」
「今日はずっとここだったんだよね」
「うん。とあるお客さんが辛そうな表情で来店されたからマカロンをサービスしてお悩みを聞いた」
彼女どうだったかなと考える。
もし自分に不利益が生じたとき、それをなくす権利はあると思う。
もしそのやり方が分からなかったら誰かに相談して欲しいって心底思う。
「そうなんだ」
「Aはそうやって昔から自分の能力で他人を助けるもんね。俺はこの仕事就いてから暴くしかしてないからな」
「俺も」
「でもそうやって暴くことによって救われてる人は確実にいるんだから二人とも凄いよ」
「そうだったらいいけど」
「まあ刑事をする上では役立ってるかもね」
二人は少し照れてる。
この人たちって時に大胆に振る舞ってるけど、尊大になってないから凄い。
逆に自己肯定感が低いのかも。
私のことはすごい上げてくれるのに。
というか皆自分の力を決して自分のためだけに使ってないじゃん。
私もそうなりたいとつくづく思った。
「藤ヶ谷と宮田も来てたの?」
するとみっくんも帰ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「そうそう。今日は何の事件もなかったからさ」
「じゃあ今日の飯はにぎやかだな。ニカ千は仕事か?」
「昼の休憩中に二人が来たけど、この後仕事だって言ってた。せっかくだから連絡しようか」
早速ニカちゃんに連絡したら行くと即答された。
ワッターにこれを伝えれば少し渋い顔をされたけど6人も8人も一緒だと言われた。
大きな事件があったわけじゃないけど皆がグランシャリオに集まった。
皆との食事は本当に楽しい。
そして帰りは俊くんに送ってもらっちゃって一日が終わった。
私が一日中喫茶店にいるときはまあ大体こんな感じ。
要は楽しくやってるってことです。
明日は予約が入ってるから探偵事務所の仕事だ。
果たして明日はどんな一日になるでしょうか?
END
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年7月26日 17時