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「嬉しいです。……いつからですか?」
「えっ?」
「いつから私のこと……」
「あいつの妹さんだからってわけじゃなくて、初めて見たときから可愛いなと思って見てた。でも親友の妹だからずっと言えなくて、心の中にずっとAさんがいた。そしたら今年隣に引っ越してきた人がAさんだって分かって、ますます可愛くなってるなって思って……」
「嬉しいです。宮田さんも兄に色々言われました?」
「散々ね。ずっと言え言えってせっつかれて」
「私もです。色々言われました」
「全部あいつの手の平の上だったってわけか」
「ですね」
目を合わせて笑い合う。
両想いになるってこんなにも嬉しいものなんだ。
「親友関係なく大切にするから、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
また見つめ合うからキュンキュンする。
宮田さんは私の額にキスをくれた。
私のお隣さんは兄の友人で、優しくて素敵な人で、なんと今日から私の恋人になりました。
この日は宮田さんにキュンキュンしながらお互いの住むマンションに帰りましたとさ。
後日2人で兄に報告したところ、やっとかと鼻で笑われました。
そして俺に感謝しろと言われました。
それはもちろんしています。
だけど感謝って要求するものじゃなくない?
あと宮田さんに私を泣かせるなと言うのは分かります。
だけど。
「A、お前宮田を泣かせたら許さないからな」
こう言われてなんだか兄の比重が分かった。
「私が宮田さんを泣かせるわけないじゃん。ねっ宮田さん」
「俺だってそんなつもり一切ないから」
「はいはいごちそうさま」
こんな感じに兄に時に振り回されながらも宮田さんと良い関係を築けたらなと思うのでした。
END
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年7月26日 17時