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「誰ですか、このお二人。さっきはいませんでしたよね？」
「彼らは捜査協力いただいている方たちで」
「へえ」
金子さんはクールな眼差しだなという印象を持った。
髪は茶色に染めていて、長い髪を一本で結んでいる。
ドライバーという紹介を受けていたのでイメージ通りだなと思ってしまった。
「改めて発見した当時のことを話していただけますか？」
みっくんからの質問に金子さんは淡々と答えていく。
そして私は彼女の心の声がはっきりと聞こえた。
(この人たちも私を疑ってるんだろうな。私は社長に子供のことを報告したかっただけなのに。確かに私は疑われがちな損な人生なんだけどさ)
先に言ったように私のこの能力は万能じゃなく心の声が聞こえるのは一部分なことが多い。
ここまで何文も聞こえるのは珍しかった。
思えば昔から誰かの困ってる声ははっきりと聞こえることが多い。
つまり金子さんは困ってる。
色々な人から疑われて。
みっくんは二、三の質問をしてガヤさんは彼女を部屋から連れ出た。
「やっぱり第一発見者って疑われるもの？」
私は俊くんとみっくんに尋ねる。
「まずはね。あえてってこともあるから。……どうしてそんなこと訊くの？」
俊くんは分かってるくせにそんなことを訊く。
「金子さんは犯人じゃないよ」
「……どうしてそう思う？」
みっくんは何かを見定めるような目をした。
……ここはカミングアウトすべきなのだろうか。
(Aが言いたければ言えばいい。むしろ俺たちはAの力を求めてる)
俊くんの声が入ってくる。
……分かったよ。
「……私、他人の心の声が聞こえるんです。だからさっき金子さんの心の声が聞こえて。色々な人に疑われて困っているようでした」
事務所に来た初日の感じからして、俊くん以外の6人も何かを持っていて、ゆえに私はスカウトされたと思っている。
だからここでカミングアウトすることでフェアになってくる気がする。
「実はさ、昔Aに会ったことあるのよ。宮っちを介して」
「えっ？」
そのときガヤさんも丁度戻ってきた。
「昔さ、『幸せの街』の施設に宮っちと一緒に来てたでしょ。宮っちとはそこで出会ったんだけど、そのときにAもいたな」
子供の時確かに「幸せの街」という特殊能力を持った子供たちが通う施設に俊くんと一緒に行っていた。
だけど。
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真衣 - はじめまして。いとこ同士って結婚出来ないと聞いた記憶があるのですが、出来るんでしょうか？ＰＳ昔（１９９６年頃）、少女漫画雑誌・りぼんでよく似た設定（探偵では無いですが。作者：池野恋先生 おしえて菜花）があったことを思い出しました。 (10月21日 19時) (
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2023年3月15日 15時
