グランシャリオ探偵事務所へようこそ

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Side M



宴が終わって今日はここで寝泊まりかなと思ってたら北やんに呼び出された。



「何？北やん」



「たまにはお前も俺たちの心読んだら？」



「いやいや明確に知りたいことがないと無理だし、皆とはちゃんと口で喋りたいの」



「そう。……明日Aは休みだから改めて明日言うけど、とりあえず宮っちには言っとくわ」



そう言って北やんは1枚の写真を見せてくれた。



「これは……」



「谷川雅人とあっちの幹部が会ってたんだよ」



「谷川はあそこの人間？」



「さすがにそこまでは今回分からなかったけど、ここの繋がりがあったとしたら、谷川はAのことを知ってたかもしれない」



「……Aは常務にバレたとは言ってたけど、なぜバレたかは知らないかもね」



「普通だったら誰かがチクったからなんだろうけど……」



もし谷川が他人の心の声が聞ける人間だとしたら話は変わってくる。



「もしAの過去にあそこが関わってたらどうする？」



一度ならず二度までも？
やっぱりあそこは許しておけない。



「クビにされたから俺たちのところに来てくれたわけだけど、許しておけないよね」



「だな」



俺の中でまた火が点くのを感じながら、俺は再び写真を見た―――。




to be continued




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