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「どうしたの？俊くん」
「そこに北やんいるよね？」
「いるよ」
「もしかしてスピーカー？」
「そうだよ」
「じゃあ話が早い。今回の事件のキーパーソンが現れた。今すぐ本庁に来て欲しい」
思わずみっくんと顔を見合わせた後、私たちは警視庁に向かった。
俊くんの案内で初めて中に入る。
俊くんとガヤさんの零課は地下にあった。しかも角にあって追いやられてる感が半端ない。
零課のスペースもうちの事務所より狭かった。
基本は2人しかいないんだろうから当然か。
中に入れば真っ先に女性の後ろ姿が目に入った。
「彼女がキーパーソン？」
「そう。服部さんの調査中の依頼人の大久保千鶴さん」
ガヤさんの説明で女性は振り向いた。
その瞬間。
(誰か助けて。あの男に殺される)
大久保さんの悲痛な叫びが聞こえた。
ねえ、俊くん、この声聞こえた？
(聞こえた。だから2人をすぐに呼んだ)
(だよね……)
俊くんと心の中で会話をする。
これは緊急事態だ。
私たちは大久保さんの向かいに着席した。
「初めまして。探偵の北山宏光です」
「助手の矢作Aです」
「大久保千鶴です……。私は服部さんに調査を依頼してて、でもその服部さんが殺されたと伺って……」
「服部さんの事務所の前にいたから警官が声をかけて、連絡をもらって保護した感じ」
「なるほど」
大久保さんはかすかに震えていた。
殺されるかもしれない恐怖、私には想像できない。
「……大久保さんはどのような依頼を服部さんにしたんですか？」
「私のお付き合いしてる人の素行調査をして欲しいと」
「それって……」
「高野和正さんです……」
やっぱりかと思った。
これで全部が繋がってしまう。
となるとこの大久保さんが危険なのは明らかだった。
「これはもう腹を括るしかねえのか……」
みっくんはソファの背に倒れた。
「俺、服部さんと高野さんの弟弟子なんですよ。で、俺の師匠にあたる人が日記に書き残してたんです」
みっくんはあの日、尾関さんの日記を全部回収していた。
この方のことだ、寝る間も惜しんで日記を読んで頭の中に入れたに違いない。
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真衣 - はじめまして。いとこ同士って結婚出来ないと聞いた記憶があるのですが、出来るんでしょうか？ＰＳ昔（１９９６年頃）、少女漫画雑誌・りぼんでよく似た設定（探偵では無いですが。作者：池野恋先生 おしえて菜花）があったことを思い出しました。 (10月21日 19時) (
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2023年3月15日 15時
