検索窓
今日:31 hit、昨日:19 hit、合計:12,375 hit

〈File2〉 ページ21





私がグランシャリオ探偵事務所に来て1ヶ月経った。



その間にいくつか依頼があって、私も手伝った。
私の力が少しでも役に立てたら何よりだけど。



あとニカちゃんと千ちゃんの能力についても教えてもらった。
ニカちゃんは視覚が優れていてどんなに遠くても物がはっきり見えて、調子の良いときは他人の思考まで見えてしまうそう。
千ちゃんは嗅覚が鋭くて、匂いのきついところは本当に無理らしい。
あと他人が嘘をついたときに匂いが変わるらしいから嘘が見破れると言ってた。



あとはまあ普通かな。
探偵事務所での仕事がないときはワッターの店を手伝ったり、事務所で家事をしたり、ちゃんとした休日もあるし、信用できる人たちと働ける環境はストレスがなくて良い。



今日は依頼がなかったのでワッターの店で働いている。
ここはクチコミも良いらしく客足は途絶えない。



「A、ミツと玉にランチ持ってきて」



「はーい」



ここの敷地に住んでいるのはみっくんとワッターと玉ちゃん。
みっくんは時折外出してるけど、玉ちゃんは一切出ない。
なるべく皮膚に刺激を与えたくないからよほどのことがない限り、外に出ないらしい。



私は自分の家からここに通っている。
あとの4人は自宅はあるけど、ここで泊まる日もあった。



女一人だけの職場って不安ないかって?
それが不思議とない。
実は私、少し男の人が怖いと思うときがあるんだけど、6人に対してはそんな感情が芽生えない。
俊くんはもちろんずっと平気。



そんなことを思いながらテーブルを拭いた。
するとワッターがいらっしゃいませと言ったのでお客様だと顔を上げる。
そこには思いがけない人物たちがいて手が止まった。



「……聖子ちゃんと斉藤さん」



「噂は本当だったな」



「噂?」



「Aちゃんがこの店で働いてるって少し話題になってたの」



「へえ」



二人は前の職場で一緒だった人たちだ。
聖子ちゃんは私の同期で、斉藤さんは同じ部署の先輩で……私の元彼だ。



「何か用事?まさか私の偵察?」



「ここ、マスターに北斗七星って言えば探偵さんに繋いでくれるんだろ?」



「はい?」



「俺たちの会社を洗いざらい調べてくれ」



*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
77人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

真衣 - はじめまして。いとこ同士って結婚出来ないと聞いた記憶があるのですが、出来るんでしょうか?PS昔(1996年頃)、少女漫画雑誌・りぼんでよく似た設定(探偵では無いですが。作者:池野恋先生 おしえて菜花)があったことを思い出しました。 (10月21日 19時) (レス) @page50 id: 29eac809bc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年3月15日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。