検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,338 hit

ページ5





あの頃思いもしなかった未来に今いる。
となると未来は俺の思っているものにはいかないかもしれない。
そういう思考になってしまう自分が嫌だった。



そういう思考は付き合い出した頃から、いや好きだと気付いたときからずっとある。
俺は今運良く君の隣にいられてるけど、ある日突然不可抗力に別の誰かが君の隣に立ってしまうことだって有り得る。
人生ってどう転がるか分からないんだから。



「先生、あーん」



「ありがとう。あーん」



Aちゃんは年々可愛くなって、素敵になって、俺にこうして甘えてくれて、それがとても嬉しくて。
でも不安とは常に背中合わせで。
同じような不安を抱えているであろう先輩たちと溜め息が重なった日を思い出す。



「また先生たちとご飯食べに行きたいんですけどね」



「今実現したらさらに盛り上がるね」



「それとかんなたちとも」



Aちゃんのお友達の最近のトピックといえば。



「そういえばニカ良かったね」



「良かったですね」



ニカが弥生さんと付き合うようになった報告してくれたときは本当に嬉しかったな。
たくさんニカの辛そうな顔を見てきたから余計に。



「もう私たちの周りの大事な人達の恋のお節介は大丈夫ですね」



「うん」



俺たちの恋を応援してくれた人たちだから、その人達の恋を応援したくて、自己満足なのは分かり切ってたけど、色々動いた。
恋人いる・いないで幸せだとか充実度とか測れないとは思うけど、俺たちの大事な人達は皆幸せそうで何よりだ。



「ごちそうさまでした」



「ごちそうさまでした」



「連れていっていただきありがとうございました」



「どういたしまして。帰ろうか。明日は少し早いから」



明日から1泊2日、俺たちは初めての旅行に出かける。
今から明日のことを考えて緊張している。
だってせっかくなんだから思い出に残ることをしたいじゃないか。



焼肉屋を出た後はAちゃんの家へ。
今夜は彼女の家に泊まって明日はここから出発する予定だ。



「ご両親から誕生日に何かあった?」



「母からはメッセージがありました。父は誕生日を覚えてるかどうかも怪しいです」



相変わらず何だかなあと思ってしまう。
そんなに自分の娘への関心って薄いもんなの?とどうしたって考えてしまう。



*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年2月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。