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「じゃああと2年だな」
そう独り言ちれば一気に現実味を帯びてくる。
俺の運命の人はAだから、将来を共にしたい人もAに決まってるじゃん？
じゃあまず手始めに。
もしかしたら問題はあるかもしれないけど。
「あれ、由奈行っちゃいました？」
準備を終えたらしいAが2階から降りてきた。
「行っちゃったよ。にしてもあいつはちゃんとした高校生活送ってるな」
「宏光さんのおかげです」
「俺は何も。由奈が自分の力でちゃんと軌道修正しただけ」
むしろ姉の存在の方が大きかったんじゃねえかなと思うけどね。
「ところでさ、A」
「何ですか？」
今から言うのは大事な未来への一歩。
だから受け入れて欲しい。
「俺がこの家に住むのってありかな？」
「同棲、ってことですか？」
「由奈も含めてさ、どうかな？」
「私はOKですけど……由奈にも訊かないとですね」
「だな。でもやっぱりお前の大事な妹だし彼女を一人にさせるのは考えづらいし。申し訳ないけど職場では内緒にしてなきゃいけないけど」
「由奈も大事に思ってくれて嬉しいです」
「当たり前だろ」
とりあえずAのOKはもらった。
あとは由奈の気持ち。
ご両親？
まあそれはおいおい。
「じゃあ行こうか」
「はい」
今日も彼女とデート。
山にでも登ろうかと話している。
扉を開ける。
俺はこれが次なるステージの扉のように思えてならなかった。
さあ運命の人と次なるステージへ。
俺たちは一歩を踏み出した―――。
END
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2023年2月23日 15時
