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「さすがに30も近くなると10代20代前半のようにはいかないね」
「あの4人の中だと北山先生がピンピンしてそう」
「多分正解」
というわけで俺たちの結論を美月ちゃんに話す。
彼女も頷く。
「千ちゃんに詳しいこと訊いてみたんですけど、千ちゃんも初恋の人で既婚者という情報しかないみたいで」
「じゃあニカに直接訊かないとだね」
「そうですね。……頑張ってきます」
美月ちゃんの表情はあの日以来のニカに会うからだろうか、緊張しているようだった。
そんな彼女に、あと俺が出来ることは。
「美月ちゃん」
「はい」
エールのキスを送ることぐらいだ。
照れたように笑う彼女を見てまた好きが重なっていく。
最後はただ見守る。
大丈夫、君たちの友情だったらきっと乗り越えられる。
そんな思いを込めて俺は彼女の横の髪の毛を耳にかけた。
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2022年9月25日 10時