検索窓
今日:13 hit、昨日:14 hit、合計:8,193 hit

28 ページ28





「今更だけど今日泊まる?」



「はい。そうさせて下さい」



何度か先生の家で寝泊まりしたことがある。
でも本当に寝泊りだけ。
だって先生は思ったより頑固だから。



「じゃあ、美月ちゃんが今抱えてるものを俺にも半分背負わせて」



「はい……」



私はニカのことを先生に伝える。
応援するのも、破滅を防ぐのも、どちらも愛情。
だからどうしたらいいのか本当に分からないのだ。



「確かに皆応援してくれたのは本当に奇跡だよね。教師の俺と生徒の美月ちゃんの状態では禁断だったから快く思わない人がいてもおかしくなかった」



「そうですね」



その点において私たちは本当に恵まれている。
色々な人が応援してくれたから今に至る。



「まあ俺たちの場合は、教師と生徒の線をすごく意識して自制してたからね」



「でも時々歪みそうになったり誰かに怪しまれたりしましたよね」



「線は意識してても美月ちゃんのこと特別扱いしちゃってたもんなあ」



「私もあんなに準備室に通えば目つけられますよねえ」



話が過去のことになっていく。
互いに想いがあっただけについ境界線を気にしていた。



私たちの恋は学校を卒業することにより解放され今に至る。
だけどニカの場合はお相手の状況次第で一生苦しむことになる。
大事な友達のそんな姿は見たくない。



「ニカの好きな人の情報があまりないんですよ。千ちゃんなら知ってるかな」



「俺も考えてみるよ。美月ちゃんの荷物俺も持つから」



「ありがとうございます」



どこまでも私のことを考えてくれる宮田先生のおかげで私の心はまた解れていった。



29→←27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 | 作成日時:2022年9月25日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。