北山兄弟のお話だよ

4 俊哉のお話 ページ27

渉side

高健「渉兄！！あのね、あのね！」

渉「どうした？ゆっくり話してみな？」

健「俊くんが、倒れた」


本当にびっくりした

急いでリビングにいくと

ガクガクと痙攣を起こしている俊哉の隣に目に涙を

溜めてあたふたしてる裕太がいた

急いで駆け寄った


渉「ねぇ、これいつからなってる？」

裕「渉兄が帰ってくる3分前ぐらいから」


俺はどうしていいかわからず痙攣がおさまるまで待

つしかなかった

少しするとおさまった

おでこさわってみたらすごい熱が伝わってきた


裕「俊くん大丈夫？」


そう、不安そうに聞いてきた裕太の目からついに涙

がこぼれた。


渉「大丈夫だから」

裕「うん」

渉「裕太、体温計がある場所わかる？」

裕「うん」

渉「じゃあとってきてくれない？」

裕「わかった」


裕太が取りに行ってくれている間に毛布とか冷えピタを用意した。


裕「渉兄、とってきたよ」

渉「ありがとう」


体温を測ろうとすると俊哉が目を覚ました。


俊「…ん？…」

渉「俊哉、わかる？」

俊「うん、どうしたの？」

渉「覚えてない？俊哉倒れたんだよ？」

俊「そーだったんだ

ごめん。迷惑かけて」

渉「大丈夫、迷惑じゃないから

体温計らせて？」

俊「うん」

ピピピッピピピッ

渉「見せて。39.3たっか。しんどいでしょ？もう寝
てな？」

俊「ん」

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