舞祭組短編集 (ページ13)

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④ ページ13

北「もしもし？」

『もしもし？北山くん？』

北「Aちゃん？どうしたの？」

『ねぇ...。健永ってもう...来てる？』

北「いやっ、いつもなら、もう着いてるはずだけど、今日は...俺らの方が早かったしまだ来てないよ。」

『今日ね。占いを見てたら...牡羊座が、最下位だったの。”あなたにとって最愛の人に災いが起きる”って書いてあったの。健永って、確か牡羊座だったよね？だから、心配になって電話したんだけど、繋がらないの。嫌な予感しかしなくて...。』

北「大丈夫だって。」

北山とAが、電話で話していると...ニカと宮田が、慌てた勢いで楽屋に入ってきた。

宮「大変なんだよ。」

藤「宮田。落ち着けよ!!何が大変なんだよ。」

ニ「さっき...千賀のマネージャーから、俺のマネージャーに連絡あったんだ。」

北「千賀になんかあったのか？」

ニ「千賀が、事務所に向かう途中...マネージャーが運転する車に、千賀が乗ってて...その車と大型トラックが衝突したって...。」

藤「はぁ？それで、健永は？」

宮「千ちゃんのマネージャーの話だと、救急車で、○○病院に運ばれてたって。」

ニ「運転してたマネージャーは、軽い軽傷で済んだんだけど、千賀の方はぶつかった時に...頭を強く打ってて危険な状態だって。」

玉「がっちゃんの彼女Aちゃんに伝えた方が...」

北「その必要はないよ。多分...聞いてる思うから。」

『......。』

北「もしもし？Aちゃん？」

電話を切ったAは、タクシーに乗り、放心状態のまま○○病院に向かった。

運「お客さん...お釣り。」

『...』

Aは、タクシー代のお釣りを受けとらず病院の中へ入ると...ＩＣＵの前にメンバーを見つけた。酸素マスクをしながら、眠ってる健永の姿があった。

横「Aちゃん。」

『......。』

Aは、無言のまま...ＩＣＵに入っていき、ベッドで眠る健永の手をギューッと握った。
20分後、二階堂から連絡を受けた千賀の両親も病院に到着した。

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