舞祭組短編集 (ページ1)

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風邪気味な彼女横尾渉 ① ページ1

Pulu...Pulu...Pulu...
着信¨渉¨

『もしもし？』

渉「もしもし。俺だけど…」

『うん。知ってるよ！どうしたの？』

渉「あのさぁー。明日…俺、仕事が休みになったんだ。」

『そうなの？最近忙しそうだったもんね？』

渉「太輔がさぁー。久々の休みになったんだから、最愛の彼女とデートでもしたら？って言ってくれたんだ。」

『太輔くんが？』

渉「明日は、ちょうど俺の誕生日だし…お前さえ良かったら、デートしないか
？」

『デート!?でも…渉は、アイドルなんだよ。一般人の私とデートなんてしてたら、バレて、熱愛報道になっちゃうんだよ。』

渉「大丈夫だよ。俺は、お前と熱愛報道されてもいいと思ってる。」

『絶対にダメだよ。』

渉「太輔も少しぐらいなら、一緒にいてくれるってさ。」

『太輔くんだって、プライベートがあるんだよ。だから…デートは、また今度にしない？』

渉「今度っていつだよ。また…いつ休みになるか分からないんだぞ。」

『渉？』

渉「もう…いいよ。二度とデートしてやらないからな。」

そして…渉は、怒って電話を切ってしまったのだ。Aは、再度かけ直すが…出てくれない渉…

『(私だって…渉とデートしたいよ。明日は…渉の誕生日なんだから…)』

Aは、デートが出来ないのには、ある理由があったのだ。
それは…

『ごほっ…ごほっ…』

Aは、昨夜から風邪を引いていたのだ。
その頃…メンバーと飲んでる渉の様子が気になった太輔は…

太「渉。何があったんだよ？」

渉「アイツ…俺がデートに誘ったら、断ってきたんだ。」

太「渉とのデートを断ったのには、ちゃんとした理由があるんじゃないのか？
」

渉「やっぱり…Aは、お前の事が好きなんだよ。だから…俺とのデートを…」

太「それは、違うって！確かに…俺と
Aは、両思いだったかもしれない。でも…Aの心を奪ったのは、お前だろ？」

すると…

高「ワッター。明日は、ワッターの誕生日だろ？彼女にフラれたなら、俺らが祝ってやるよ。」

渉「別に…お前らに祝って貰っても嬉しくねぇーよ。」

太輔は、AにLINEをした。

太輔くん夜遅くにごめんな。今…渉たちと一緒に飲んでるんだ。ケンカしたみたいだな。

太輔くん大丈夫か?

太輔くん渉の事で相談があるなら… いつでも相談に乗ってやるから…

太輔からのLINEを読んだAは…すぐに返事を返した。

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