舞祭組短編集 (ページ2)

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A太輔くん…ありがとう。渉とのことでまた…太輔くんに、迷惑かけちゃうかもしれないけど…その時は、相談に乗ってね。

太輔にLINEを送ったAが、寝ようとしたその時…親友の百合香からもLINEが来た

百合香やっほー。A!!

Aやっほー

百合香何?どうしたの?元気ないじゃん。

A百合香...。私ね?渉と喧嘩しちゃったの。

百合香それで、原因は?

A渉にね。デートに誘われたんだけど…断っちゃったの。そしたら…怒らせちゃったみたい。

百合香A...どうして、横尾くんに…デートが出来ない理由…言わなかったの?

A言えないよ。風邪引いたせいでデートが出来ないなんて、渉に言ったら、渉の事だから…飛んでくるに決まってる。

百合香心配するのは、当たり前じゃない。だって横尾くんは…Aの彼氏なんだから。

百合香とLINEでやり取りをしていると…
チャイムが鳴った。
"ピンポーン"

Aごめん…誰か来たみたいだから、とりあえず電話切るね?

百合香分かった。あんまり無理しちゃダメだよ。

Aうん。ありがとう!!それじゃ...またね。

百合香とのLINEを終えたAは、フラフラの状態で玄関の扉を開けた。
"ガチャ"

『はい。』

太「A？俺だけど…」

『太輔くん？どうしたの!?』

太「百合香ちゃんから聞いたんだ。Aが風邪引いて、寝込んでるって！｣

『もう…百合香ったら、お喋りなんだから。』

太「大丈夫か？｣

『うん。何とか…ごめんね。太輔くんにまで迷惑かけちゃって…』

太「そんな事気にするなって！それより…何で、彼氏の渉に風邪を引いてるから、デートできないって言わなかったんだ？」

『渉…私の事…何でも分かっちゃうでしょ？』

太「まぁーな。昔から、アイツは…分かっちゃうんだよ。」

『明日は…渉の誕生日なのに…なんで、風邪なんて引いちゃったんだろう？』

太「無理したら…ダメ。言ったろ？相談に乗ってやるって…」

『じゃあ…太輔くんにお願いがあるんだけど…』

太「お願い？」

そして、風邪を引いて動けないAは、太輔にある物を頼んだのだった。