Story.87 ページ39
凌「もしもし!?宏光か？」
北「凌介に聞きたい事があってさ。」
凌「聞きたいこと？」
北「A･･･明日、東京に帰って、しばらくお母さんの傍にいるって･･･」
凌「あぁー。多分･･･アイツ、沖縄で母さんの同級生と会ったんだ。それで、アイツ･･･その男が、母さんになにかするんじゃないかって思って心配してるんだよ。」
北「それで、大丈夫なのか？」
凌「当の母さんは、相手にしてないみたいだけどな。A･･･母さんに大切に育てられたから、特に心配なんだよ。」
北「恋人の俺より、母親を優先するなんて･･･よっぽど心配してるんだな。」
凌「そりゃ･･･お前より、実母の方が大事だろ。」
北「何だよ。その言い方!!」
凌「そんな事より、俺が心配してるのは、クソ親父が･･･また、Aに会いに来るんじゃないかって心配なんだよ。」
北「会ったことないんだろ？Aは･･･」
凌「それがな、1度･･･Aに会いに来てるんだよ。アイツ･･･父親の顔は、全く知らないから･･･相手にしなかったらしいけどな。」
北「そんなに最低な親父さんなのか？」
凌「まぁーな。クソ親父は、傍にいて欲しい時に家に居なくて･･･妊婦だった母さんを捨てて浮気したぐらいだからな。」
北「当時、お義母さんのお腹にいたのが、Aなんだろ？」
凌「俺や彩菜や母さんにとっては、クソ親父だけど･･･真実を知らないAは、親父の女癖の悪さ知らないんだよな。」
北「とりあえず、お義母さんが無事なら良かった。」
凌「宏光にとっても将来･･･母さんは、お前の義母になるかもしれないんだよな？俺も宏光の義兄になるんだし。」
北「その時は、よろしくな。義兄さん。」
凌「お前にお兄さんって言われると･･･気持ち悪いよ。Aと籍を入れても、俺の事は、凌介でいいからな。」
北「それじゃ･･･そろそろ寝るわ。じゃあな。」
凌「おぅー。Aの事は、心配するな！」
凌介との電話を終えた宏光を心配そうに見つめる二階堂･･･
北「二階堂。理由は、分かったから、大丈夫だ。」
二「そう？」
そして･･･次の日、A達は、朝一の飛行機に乗って、東京に戻ってきた。
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作者名：みぃーちゃん | 作成日時：2020年2月3日 3時
