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No39 ページ42

"ガチャン"

二「美雨ちゃん?大丈夫??」

『...うん。大丈夫。』

百合香「この人が、ニカちゃんの義兄になる人?」

二「そうだよ。姉ちゃんが、その人にベタ惚れでさ。もうまいちゃったよ。」

『ごめん...ちょっとトイレ行ってくるね?』

と言って...楽屋を出ていった美雨...。様子がおかしいことに気づいたキタミツが、美雨の後を追った。


美雨Side

ニカちゃんのお姉さんと一緒に写ってた人...その人は、間違いなく...佐山啓介だった。

佐山啓介...アイツは、私のお姉ちゃん(彩花)を死に追い込み。私を襲った人物...。

このままほっておくと...ニカちゃんのお姉さんも私のお姉ちゃんと同じ目に遭ってしまう。
何とかしなきゃ...。

お姉ちゃん。ニカちゃんのお姉さんは、絶対に私が守るからね。天国で見守ってて!!


トイレから出ると...

北「美雨!?大丈夫か?」

『みっくん...。どうしたの?』

北「二階堂の写真を見た時...明らかに、様子がおかしかったからさ。気になって...」

『大丈夫だよ。ちょっとお腹が痛かっただけ。女の子の日だからね。』

北「そっかぁー。何かあったら、必ず俺に話せよ。」

『うん。ありがとう!!』

みっくん...ごめんね?女の子の日なんて嘘。でも、今のままだと...みっくんの事も傷つけちゃうかもしれないの。だから、もう少し待っててね。

楽屋に戻った美雨...。

『ニカちゃん。お姉さんの婚約者の名前は、なんて言うの?』

二「確か...佐山啓介さんって言ったかな?」

『(間違いない。やっぱり本人だ。)』

二「美雨ちゃん?どうしてそんな事聞いたの?」

『えっ?あっ...その人、どこかで見たことあったから、聞いてみただけ。だけど、人違いだったみたい。』

二「そっかぁー。姉ちゃんも幸せそうで何よりだよ。」

すると...ニカの携帯が鳴った。相手はもちろん...お姉さんからだった。

ニ「もしも...「高嗣!!」」

二「何だよ。姉ちゃん!! 」

二姉「高嗣...啓介から、連絡ない?」

二「あるわけねぇーじゃん。俺...佐山さんの携帯番号なんて知らねぇーもん。何かあったの?」

二姉「啓介が...私から100万円を借りてから、連絡が取れないの。」

二「姉ちゃん。それって、騙されたんじゃねぇーの?」

二姉「嘘っ!!どうしよう...高嗣。式場も予約しちゃったんだよ。」

二「姉ちゃん。すぐにキャンセルして!!」

二姉「分かったわ。」

電話を切った二階堂は、大切な姉を騙した佐山啓介に怒りを覚えていたのだ。


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作者名:みぃーちゃん | 作成日時:2018年7月7日 18時

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