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宏光ストーリー 8 ページ8

「ひゃあ〜〜〜〜〜」

聞いたこともないような叫び声が聞こえて、俺らはみんなその声の先を振り返る。

叫び声の主は冷蔵庫の前で尻もちをついたまま、扉の空いた冷蔵庫を見つめ、固まっている。

「どうした!?」

近くにいた藤ヶ谷が彼女に駆け寄る。

「れ、冷蔵庫の中に・・・か、カエル、が!」

「カエル?!」

藤ヶ谷が冷蔵庫を覗き込み、「なるほど、そういうことか」とつぶやく。
と同時に二階堂と千賀が腹を抱えて笑い出した。

「さやかちゃん、リアクションめっちゃいいじゃん!」

「すげー悲鳴だったね!」

「おい、ニカ、健永! これお前たちが仕組んだんだろ。こんな子供みたいなことやめてやれよ」

藤ヶ谷が冷蔵庫の中からカエルをつかんで、宮田に放り投げた。

「わ、え、え!ちょっと!ガヤさん!何で俺に投げるわけ!! ていうかこのカエルまじでリアルじゃない!? これじゃパッと見、本物に見えるわ。さやかちゃん、大丈夫?」

藤ヶ谷から投げられたカエルを手に、宮田が彼女に話しかける。

「す、すいません・・・。大きな声出して。あまりにもリアルだったからつい・・・。ん?あれ?立てない・・・」

「大丈夫か?どうした?立てる?」

「すみません・・・驚きすぎて腰抜けちゃったみたいです・・・」

差し伸べられた藤ヶ谷の手につかまり、彼女がつぶやく。恥ずかしいのか、うつむいた顔は耳まで真っ赤になっている。

「こら〜二階堂!千賀!お前らやりすぎだっつーの。さやかがかまってくれるからって調子に乗ってんじゃねえよ。いい加減にしろよ」

二階堂と千賀に怒鳴りつけ、一発ずつ頭をはたく。
さすがに2人も彼女を心配したのか、しゅんとして「さやかちゃんごめん・・・」「俺らやりすぎたわ。ごめんね。大丈夫?」と彼女に駆け寄る。

「あ、いえいえ!本当に大丈夫なんです!心配しないでください! 藤ヶ谷さんありがとうございます。もう立てそうです」

「本当?俺につかまっていいから、立ってみ? ゆっくりでいいから。大丈夫?」

そう言って藤ヶ谷に支えられ、彼女はようやく立つことができた。

「まったくお前らはいつになってもそんないたずらばっかしやがって・・・」

そう言いかけた時、俺は彼女と藤ヶ谷から視線が逸らせなくなってしまった。

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SaYaKa - lovemitsu917さんありがとうございます!更新頻度は遅いですが、頑張って更新していきますので、また是非読んでやってくださいね! (2017年4月14日 2時) (レス) id: 81f34fd2ba (このIDを非表示/違反報告)
lovemitsu917(プロフ) - 続き楽しみに待ってま〜す (2017年4月6日 21時) (レス) id: f7579378d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SaYaKa | 作成日時:2017年3月16日 19時

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