Episode46 ページ46
指定されたロシア料理の店に足を踏み入れると、サトルはすでに到着しており、私を見つけると軽く右手を挙げた。
その顔があまりにも自然で、爽やかで、私は彼とまだ付き合っているかのような錯覚に陥った。
「お待たせ」
「いや。俺も今来たとこだよ。何飲む?」
そう言うとサトルは私にメニューを開いて見せた。
私が見やすいようにしてくれているから、向かい側に座るサトルはメニューを逆さまに見ることになる。
きっと見にくいだろうなと思いながら、そういえばこんな風に自然にさりげない優しさを持った人だったと思い出した。
見慣れないメニューへの戸惑いと、久しぶりにサトルと食事をする緊張から、私は飲み慣れないお酒を流し込むように飲んだ。
そんな私を心配そうに気にしながらも、サトルは自宅の洗濯機が故障し、扉を開けた瞬間水が大量に流れ出て、辺り一面水浸しになった話や、仕事で出会った取引先のユニークな人の話などを、身振り手振りを交え楽しそうに話した。
最初は緊張していた私も、酔いが回る頃には彼の話に声を上げて笑っていた。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SaYaKa | 作成日時:2018年7月31日 1時