Episode42 ページ42
「Aさん、最近何かいいことありました？」
後輩が作成した見積書の確認を求められ目を通していると、顔を覗き込むようにして聞かれた。
「な、何よ、急に」
キャスター付きの椅子に座ったまま身体をのけぞらせると、思いのほか椅子ごと後退してしまい、慌ててデスクを掴むと元の位置へと椅子を滑らせる。
「だってAさん、最近何だか表情が優しくなったっていうか、女子力増したみたいですもん！」
一連の私の挙動不審ぶりを見て苦笑いしながらも、彼女は言葉を続けた。
「さては、恋…とか！？」
「…何言ってるの!!あ、この見積、OKだから!!これで進めて!!」
そう言って彼女に見積書を押し付けると、それ以上の詮索を避ける為、パソコンへと視線を戻した。
「怪しいなぁ〜。ま、いっか。今夜、絶対聞き出しますからね！」
「今夜っ！？あ！！」
「あ〜！！Aさん忘れてたでしょ！？今夜１９時からみんなで飲み会しましょうって話してたじゃないですか！もうお店も予約してますし、絶対来てくださいよ！！」
語気を強めて言う彼女を見ながら、私はそういえばそうだったと記憶の糸を手繰り寄せた。
同じ部署の数人で飲み会が企画されているらしく、「Aさんとユウキさんも行きましょうよ」と誘われたのは先週のことだった。
夕方から慌てて仕事のスピードを上げ、何とか目処をつけると、私はユウキと共に指定された店へと向かった。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年7月31日 1時
