Episode20 ページ20
「分かりました。私、行かせてもらいます」
「うん。あ!じゃあさ、当日会場に入って、席が分かったら教えてよ」
「え?」
「こっそり二階堂にも伝えとくからさ。ファンサービスちゃんとしてやれって」
「いいんですか?!ユウキ、きっと喜びます!」
「ユウキちゃんっていうんだ。お友達」
「はい」
「よし、じゃあさ、連絡先交換しときますか!」
そう言うと北山さんはズボンのポケットからスマホを取り出した。
私も慌ててバッグからスマホを出す。
「ほれ!ふるふる〜」なんて言いながらスマホを振る北山さんがかわいくて、思わず「プッ」と吹き出すと、「何笑ってんのよ〜」と冗談まじりに睨まれて、さらに笑ってしまった。
「じゃあ、私はそろそろ…」
そう言って立ち上がると、北山さんも「じゃ、俺も」と立ち上がり、一緒に出口へと向かう。
「あら。今日は2人仲良くお帰りかい?」
「ちょっと春子さん!やめてくださいよ」
春子さんをたしなめてから支払いをしようと財布を出すと、隣から北山さんがスッと体を滑り込ませてきた。
「春子さん、これで2人分よろしく」
そう言うとレジに1万円を出す。
「北山くん気前いいわね〜」
「え、ダメです!私、ちゃんと払います!」
「いいのいいの」
北山さんはヒラヒラと手を振りながら言う。
その後も何度か支払おうと試みたものの、結局春子さんにも「甘えちゃいなさいよ」と言われ、私は財布をバッグにしまい店を出た。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SaYaKa | 作成日時:2018年7月31日 1時