Episode15 ページ15
それなのにあの日、たった電話一本、10分にも満たない短い会話で、私たちは終わった。
そして、私たちの関係を象徴するかのように、ハンカチも私の手元からなくなった。
別れようと言われた時より、他に好きな人がいると言われた時より、ハンカチがなくなったと気づいた時、初めて泣いた。
そのハンカチが、手元に戻ってきた。
しかもとてもきれいな状態で…。
私は何だかとても複雑な気分でそれを受け取った。
「よっぽど大事なハンカチだった?」
「え?」
「何だかそんな風に見えたから。もしかして誰かからもらったものだった、とか。例えば、カレシ、とか…」
北山さんが遠慮がちに尋ねる。
私はうまく笑えないまま、引きつり笑いの表情でごまかした。
北山さんがそれ以上、何も聞いてこないのがせめてもの救いだった。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SaYaKa | 作成日時:2018年7月31日 1時