Episode3 ページ3
「はい。お待たせしました。梅酒のロックね」
ほどなくして飲み物を持ってきた春子さんに、私はいくつかの料理を注文した。
アルコールに弱く、普段あまりお酒を飲まない私は、注文した梅酒を舐めるようにチビチビと嗜む。
隣の男性2人は同じ職場のようで、先ほどから熱心に「お客さんが喜ぶには…」とか「俺らの個性を活かすには…」とか語り合っている。
話し相手のいない私は先ほどから何度もスマホをタップしている。無意識のうちにサトルからの連絡を期待している自分が情けない。
そうして1時間ほど経った頃、私は何の着信も告げないスマホをテーブルに置いて、グラスのお酒を飲み干した。
小さくため息を吐くのと、隣から「だ〜か〜ら〜!!」と言う声がしたのはほぼ同時だった。
隣の2人のうち年上と思われる方の男性が会話に熱が入りすぎたのか、大きく手を動かし身振りを交えて話し始めたのだ。
その時、手元にあった水の入ったデキャンタに彼の左手が当たった。
「うわっ…やべっ!!」
慌てて倒れぬよう阻止しようとした彼の行いも虚しく、デキャンタは音を立てて倒れ、中の水はほとんどテーブルにこぼれてしまった。
「あ…」
デキャンタが倒れた先にあったのは、私のスマホだった。
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SaYaKa(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます!!たくさんドキドキしてもらえるように頑張ります^ ^ (2018年8月2日 7時) (レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - 今後の展開がすごく気になります。2人はどのようにして再開し、恋に発展して行くのか。ドキドキ。楽しみにしています。 (2018年8月1日 18時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SaYaKa | 作成日時:2018年7月31日 1時