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『いつか無限列車の任務の時に見た夢みたい…』
ギン「せやな」
『あの時の夢にね、藍染がいたの。演技だとしても優しくしてくれた』
ギンはお酒をあおりながら聞いてくれる
『ねぇ、ギンはあの時に記憶を取り戻したんでしょ?』
ギン「お師匠さんと任務行っとったら、頭痛がしてな?気付いたら無くなってたものがそっくりそのまま戻ってきてたんや」
『それも不思議だよねー』
ギン「妹さんが、僕の記憶をAの精神世界に閉じ込めていたとは誰も思わんしなぁ。それに、解放の条件が、精神世界に穴が空くことなんて、普通は無理やで」
『多分あの子は自分で私の精神世界に穴を開けるつもりでいたんだと思う。そしてその期を私の精神世界で待ってた…』
紫龍に触れると、あおとあかが出てきて私とギンの顔をじっと見てきた
あお「うん!幸せそう!」
あか「そうだね。よかった」
『あおあかもありがとうね』
ぎゅっとまとめて抱きしめると、後ろから累に引っ張られた
累「誰そいつら」
『え?あおあかが見える……?』
あか「気まぐれ龍神のせい……」
あお「見えたからって特に何も無いんだけどねー」
累「あっそ」
『ああ……ショタが…ショタが集まってるよ……』
眼福です……
累と稲帆(とお兄さん)とあおあかで睨み合ってるんだよ??
え?私のために争わないで!ってやるべき??
ギン「顔ゆるゆるやで?さっきまでええこと言っとったのに」
『見てよギン。ショタがあんなに沢山』
ギン「もしAが人喰い鬼やったら、ショタばかりを狙う鬼になってそうやな」
『食べちゃいたいほど可愛いってやつだね!』
喧嘩腰に自己紹介をしたり、私について話したりと盛り上がるショタ達を眺めてると、顔を掴まれてギンと目が合った
そしてふに、と柔らかい感覚が唇に伝わった
いつの間にか繋がれた手は、しっかりと絡み合って離れそうになかった
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作者名:切人(スランプ中…) | 作成日時:2021年8月16日 8時