僕だけのお姫様。【センラ】

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『Aッ！』




鍵で扉を開ければ鎖が伸びきって首は閉まってるだろうに扉の外まで抱きついて出てきた。




｢首絞まっちゃうで？ほら、センラはおるから。部屋戻ろ？｣


今日は仕事を休んだ、明日から連休やし仕事も溜まっとるやろうけど上司は優しいから休めって言ってくれた。




『せんらく、ん』

｢どしたん〜！そんなメソメソ泣いちゃってぇ…よしよし。おるよ、センラは。｣

『さっきの人たち怖かった、全部話聞こえてた、センラくん、仲良しさんなんでしょ、？』

｢せやねえ、あの涙も全部全部嘘やけどさぁ、悪いのあっちやし。

Aは俺と居れて幸せ？｣

『誰よりも幸せだよ、大好きなセンラくんがいるんだもん。』





優しく抱き締めれば嬉しそうに涙を沢山流して、明日は目腫れちゃうなぁ、なんて思いながら優しく涙を拭ってあげる。擦ったら痛くなるし。



｢ごめん、坂田。｣

｢ええよ、ずっとAちゃん泣いとったわ。はよ帰ってこいや！って言ってやろうかずっとうずうずしてた｣

｢尚更ごめん、A泣いちゃったらずっと泣くし｣

『ねえ〜〜〜！！言わないで！』

｢泣き虫やもんねぇ、よしよし｣




首輪を外してやれば少しいつもより赤くなる首。

さっき苦しかったやろうにおれに抱きついてくれて、




｢ふふ、俺から離れんでな？｣

『あたりまえだもん、』







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