【2j3j】こん^^【myzm】

. ページ19

.





『兄貴は鬱になりかけたら助けてくれる人がいるんだね』

『いい環境で良かったね。』





いつ消えていくか分からない存在に縋って、ぼくには姉貴しか居ないって言い聞かせて、鬱にならないわけないよねえ？

毎日毎日日に日に心が衰弱していくし、ぼくってなんで生きてるんだろうなあってなっちゃうのに、みんなの前では笑顔でいなきゃ、ぼくがクヨクヨしてたら姉貴が悲しむからって、ずっとずっと、…笑ってたのに。兄貴は、軽い鬱になりかけたら助けてくれるんだ。



『きにしないで』

『げんきだし』



「…ごめん、Aは、お姉さんの方にいたいと思ってた。」

『その時、姉貴の存在知らなかったのにね』

『全部嘘なの、わかってるよ。ぼくを守る為だよね？本当に兄貴のスペック欲しさでぼくを捨てたんだもんね。』




だから俺はぼくを守るために生まれたんだよね。

おれは、ただの強がりなんだよね。ぼくが、本当のぼくなんだね。

沢山自分を殺して生きるしか、道はなかったんだね。



『下手な嘘を、どうもありがとう。』

「…A、きいて」

『にじさんじを去ったキミには、話す必要は無いんだもんね？』

「ごめん」

『あは、ぼくは辞めるからさぁ、代わりに灰おにーちゃんが戻れば？にじさんじ。』

「そうにはならないじゃん。ねえなんで？」



ぼく、やっぱり姉貴がいないと、何も考えれないし何も出来ないなあ。

求める温もりがなければ、人は生きていけないのだ。






.

10.加賀美→←9.喧嘩

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す