らぶらぶかっぷる 【センラ】

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お兄ちゃんとホテルに向かって歩いてたら後ろから視線を感じた。

きっと、センラ。


でも、まだ帰りたくなくて、だって怖かった、男の人にわかるわけがないこの痛み。

お兄ちゃんはずっとそばにいてくれたから分かってくれてる。


「あー、そろそろ着くわ。ホテルでいろいろ話聞くからな。」


フロントの人に色々事情を話してホテルの部屋に向かった。

お兄ちゃんしかフロントの人と喋ってないから何話してたのかも知らない、けどさ。




「..ひろ、」

『広いなぁ』

「...はいそこ座って」


ベッドの上に座らされていよいよ話が始まる、なんて。怒られちゃうかな、なんか言われちゃうかな。


怖いなぁ。



「...A、生理？」

『...う、ん』

「...ほーか、そりゃ辛かったな。大丈夫お兄ちゃんがおる。」

『...センラ、にね、ちゃんと伝えよう、って思ったのにね、っ』

「ゆっくりでええが、落ち着いて喋り？」

『...でも、っ...せんらに伝えてもだから何、？とかなっても嫌やった、から...我慢しとったんに...っ、でもセンラ怒るが...っ！』

「ほーかほーか、大丈夫ちゃ」

『...嫌われとうない、...』



ただ思ってること、全部全部伝えてお兄ちゃんに頭を撫でてもらっていた。


「そんなんでセンラくんAのこと嫌いになると思ったん？」

『秘密事、なしやって、約束してん...』


なんや、って微笑んで急に視界が真っ暗になる。



「...約束覚えてるんやったら...ちゃんと伝えてくれたらよかったやんか」

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