71 ページ21
.
この後センラさんにおうちまで送ってもらって家へ帰る。ありがとうって思ってた。
「誰？あれ」
『あ、執事だ』
「A様！お無事でしょうか！？」
『無事だけど、後ろのがき、誰？』
家に帰れば目の前に執事とさっきのガキ。
早くした方がいいとでも言われたのかな。
『あーえっと、誰？』
「申し訳ないです、七瀬様。うちの娘が…」
『あーそういうのいらないいらない。私は許す気ないし早く帰って』
「…35万という大金は家では払えないです。」
『だから？どうするの？』
昔と一緒。
どうして縋り付くの？どうして逃げようとするの？
『やった事、理解してないの？こんなにボロボロなんだけど。あーあ、肋折れたかも〜〜』
お嬢様、という立場を利用して人の上に立って、嫌なことは全て蹴り落とした。
それでも蹴り落とせなかったのがうらたぬきだった。
「A、許してあげなよ」
『せめてリュックと服だけでも、！ヴィヴィアンのネックレス割れちゃった、許さない』
許さない、許さない。
とりあえずもううらたぬきには会わせたくない。そうおもってうらたさんを部屋に先に入れた。心配そうに見てたけど家に入れた。困るし。
『…で？どうしてくださるの？どうやって罪から逃げようと思っていますの？わたくしは許す気持ちは1ミリもないですわ。
早く決断してくださる？そういう時間、1番無駄だから。』
「A。」
『パパ、！』
「あなた達かね？うちの七瀬Aを傷つけたのは。」
いつかうらたさんには ちゃんと七瀬晴彦として会って欲しい。
家に呼ぶから、一緒に行って私のお屋敷を堪能して欲しい。
それでね、それでね、幸せに暮らしてるよってそう言いたい。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 739人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼凪(プロフ) - キラさんのお話にいつも楽しませて頂いてます。最後のうらたさんのメッセージに胸が締め付けられています…！早く仲直りできますように、更新頑張ってくださいね。陰ながら応援させてください。 (2020年1月1日 4時) (
レス) id: 2b0ebebc12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 続編も楽しみに待ってるね (2019年12月31日 21時) (レス) id: 063ee4b529 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キラ
| 作成日時：2019年12月31日 21時
