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「別れてくれ。」











紫原との1or1の後、






赤司にそう言われた麗香を






世界が色を失っていくような感覚が襲った。








大好きな赤司にフラれた。








両親に可愛がられて育った麗香は、





なんでも思う通りになった。






だから、人が離れていくなんてこともなかった。









どうして、…








浮かんできた純粋な疑問を口にするよりも早く、








赤司は背を向けて歩いて行ってしまう。






待って…






そう伸ばした手は空を切り、






引き止める言葉は出なかった。








「麗香ちゃん…」






桃井が側に寄ってハンカチを手渡す。






気がつかないうちに、





麗香の白い頬を涙が伝っていたのだ。






「ごめんなさい、…1人にして…」







そう行って飛び出した体育館。







空は今にも雨が降り出しそうだった。
















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作者名:舞華 | 作成日時:2017年11月26日 20時

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