3話 新たな壁 ページ4
ｯｯ…此処でもしA…なんて言ったら隠せなくなって色々ややこしくなるよな…此処はやっぱり別の名前で言った方が良いのか?
…よし…
「秦国出身の……ｴｯﾄ……雹呈です｡」
「雹呈か｡俺は奉像!!なぁ､雹呈｡聞いてくれよ最近､秦国の昌文君様の首をあの王騎将軍が王宮に持っていったらしいぞ…!!!」
王騎将軍が…昌文君様の首を､王宮に…?
どういう事だ…?王騎将軍と昌文君様は味方のはず…仲間割れ?
やはりあの人の考えてる事はわからない､王騎将軍…
「おい､雹呈!!どうした､急に黙りこくって」
「悪い､奉像さん｡僕はそろそろ行くよ｡ごちそうさま､くさや美味しかったよ｡」
「お代は置いとくね､じゃあ」ﾋﾗｯ
「ちょっ､雹呈!!!もう行くのか!?なぁ雹呈!!!」
だいぶ…不味いな…王宮､秦国では何が起きてい る…?あぁ､秦国の真反対､秦国の情報が回ってくるのが一番遅い斉や楚国の東側を旅してたのが失敗だったか…｡どちらにせよ…
「速く行かなければ…!!」
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
出来るだけ速く来たつもりだが…｡秦国に入れたは良いものの､まだ咸陽までは遠いな…｡あと一日と半日って所か…｡
ﾊﾞﾁﾊﾟﾁｯ…
焚き火の音…?
誰かいるのか…?…ﾁﾗ あ､もしかしたら…王宮の件､知ってるかもしれないな…｡
…話声､声色からして…2人｡剣が鞘の中で動く音も等しく…2人分…｡居るどちらも戦士か…｡
聞いてみたら何か情報を掴めるかもしれないな｡
聞いてみるか｡
「こんばんわ」
ｯｯ…!!!!ｼﾞｬｷﾝｯｯ!!!!ﾌﾜｯ…｡…………ﾄﾝｯ｡
「危ないなぁ､怪しいものじゃない｡君達に聞きたいことがあって来た｡」
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作者名：海月 蛍 | 作成日時：2024年4月14日 0時
