Episode40 -3 ページ20
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「あぁ、やっぱり知らなかったんだ。翔ちゃん、自分の家に関する話題は徹底的にしてなかったんだね。俺と翔ちゃんが幼馴染なんだから、翔ちゃんと古い付き合いの理子さんが俺と知り合いでもおかしくないでしょ」
言われてみれば確かにそうだ。
どうして思い至らなかったんだろう。
「あの日は知らないフリをしただけ。その方がお互いにとって都合がよかったから」
要するに、私を狙うためには二人ともお互いが他人である方が都合がよかった、ということなのだろう。
「お待たせしました、ランチセットお二つになります」
張り詰めていた空気がふいにゆるむ。
やってきた雅紀くんは私と二宮さんの前に同じプレートを置いた。
私の前にプレートを置くために屈んだ際に、耳元に口を近づける。
「大丈夫？A」
小さな声で問いかけられて、すぐに体は離れていった。
私は雅紀くんを見上げて小さく頷き返す。
雅紀くんはそれを見ると、「ではごゆっくり」と笑顔を残して去っていった。
ランチセットのビーフシチューから湯気が昇っている。
ゆらゆらと天井に向かうそれを目で追った二宮さんが、にこりと笑って言った。
「とりあえず食べましょうか」
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» 少しずつ伏線回収していきますので、しばしお待ちくださいませ。 (2020年12月8日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは。え、えー(；−ω−) (2020年12月4日 19時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月4日 17時
