Campanula3 (ページ3)

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一「あ、佐木何すんだよ！」

竜「先輩がおすすめしてたから僕も食べたくなったんですー！」

私が食べようとした料理は見事竜太くんの口の中へ。

一「なんだよ…ほら苗字これ…」

竜「あ、ほら！橘五柳来ましたよ！」

竜太くんの視線の先には恰幅のいい着物を着た男性——橘五柳の姿。

橘「欲に目がくらんだお集まりの皆さん。私の別荘へようこそ。これからお待ちかねの暗号ゲームを始めよう。」

ちょっと上からの挨拶が気になるけどまぁ有名人だし仕方ないか、なんて。

完成した原稿はメモリーに移しどこかへ隠したようだが暗号を解読すればその場所がわかるらしい。正直原稿はどうでもいいからもし私が見つけたらいつきさんに渡そうっと。

橘「今度の作品はある社会悪を暴いたノンフィクションだ。そしてこの新作には今日このパーティーに来ている人間が1人、実名で出ている。」

この新作が世に出ればその人物は確実に罪に問われる…と橘さんは話すがそれってだいぶ危険な作品なんじゃ…。

橘さんの合図でカーテンが閉められ、スクリーンが降りてくる。

橘「それでは暗号を発表する。」

【裏川辺奇々なる藻を】

ざわつく会場。文章としてまるで成り立ってない暗号。なんか気持ち悪いなぁ…。

剣「どうだ一、わかるか？」

金田一くんは離れたところで呑気にドリンクを飲んでいる…さては、わかってるな？

いつきさんは大丈夫なのかと剣持さんに詰め寄っているが苦笑い。

その時数人が出入り口に駆けていく。それを観た大村さんがなんかわかったんか？！と声をかけるも皆ライバル。無視して行く人がほとんど。

時「たしか別荘の裏に川がありましたよ？」

い「！こうしちゃいられない…」

時任さんの声にいつきさんをはじめ多くの人が外に向かって行く。でも…

「裏川辺、で裏の川なんて…」

野「本当、ジャーナリストが聞いて呆れるわ。そのまま川に隠したら暗号の意味ないじゃない。」

竜「金田一先輩？！あれ？！」

「あ、金田一くんは多分庭でお食事中かなぁ。」

行きましょう！と竜太くんに手を取られ庭に向かう。最近竜太くんちょっとキャラおかしくなってない？

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