Campanula3 (ページ4)

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———橘五柳別荘、庭

竜「先輩良いんですか？暗号は。」

一「あぁ、あれね？もうわかったぁ。」

「やっぱり…」

庭に行けば美味しそうなお肉が焼けるのを待っていた金田一くん。あの暗号は簡単だった様子。

一「あんなの暗号のうちにも入りませんなぁ。」

竜「じゃあ早くいつきさんに教えてあげなさいよ！」

一「うーん…この肉食ってからね！佐木も食べる？」

金田一くんを冷めた目で見て首を振る竜太くん。ちょっとだけドキッとしたのは秘密。

桂「離してください！」

橘「何を恥じらってるんだい？」

桂木さんを追う橘さん…有名作家の裏の顔、変態親父につき…！

竜「ゆりりんが！」

一「誰？」

「竜太くんやっぱり好きなんだ…」

ゆりりん、なんてあだ名で呼んじゃって。はぁ、とため息をつき桂木さんと橘さんの方を見た時だった。

桂「触んなクソジジイ！」

橘「な、ワシを誰だと！」

桂「知らねえよ！息が臭ぇんだよ！」

桂木さんはそう言いながら金田一くんを橘さんの方に突き飛ばす…美雪がいなくて良かった。

一「ほら、嫌がってるしやめようよおじさん。ね？」

橘「なんだと？！」

一「本当だ！このおっさん酒臭！」

その言葉に腹を立てた橘さんが金田一くんに掴みかかる。バランスを崩した2人はそのまま橋から落ち水に真っ逆さま。

一「あらぁ…」

剣「一？！」

何やってんだ！といういつきさんの言葉にニコニコ手を振る金田一くん。のそりと起き上がった橘さんの顔は酒か怒りか真っ赤で…

橘「このガキをここに連れてきたのはお前か？！」

い「いや、いやその…」

橘「今後一切貴様とは付き合いはせん！金輪際出入り禁止だ！！」

…予想以上のカンカンぶり。頑固おじさん面倒くさそう。

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