Campanula3 (ページ14)

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一「それと…美雪のやつどうしてる？」

竜「心配してますよ。ずーっと。」

「うん。毎日笑顔は見せてるけど心ここにあらずっていうか…」

そうかと言いながら洗濯物を干していた紐をいじり始める金田一くん。

竜「そんなに気になるなら自分で確かめてみたら良いじゃないですか！ほら！」

そう言って竜太くんはスマホを金田一くんに渡すが一向に受け取らない。

竜「ほら！」

一「うぅ…やっぱいい！」

竜「この意気地なし！」

一「はぁ？！失礼しちゃうわー。」

竜太くんは半ば呆れ顔でスマホをポケットにしまう。

一「…心配すんなって言っといて。」

竜「はい。」

とりあえず野中さんが心配、ということで金田一くんは野中さんのもとへ。

外に置いてあった自転車を見つけ出し、金田一くんが一言。

一「なぁ、佐木これ借りても良いと思う？」

竜「それじゃあ自転車泥棒になっちゃいますよ。」

一「それな。」

それなと言いながら自転車に跨る金田一くん。嫌な予感しかしない。

一「持ち主来たら謝っといて？」

竜「僕がですか？！」

よろしくー！と去ってしまう金田一くん。

竜「はぁ、僕いっつもこんなんです…」

「まぁまぁ…しもべって自分で言っちゃったからね。」

いい子いい子、と頭を撫でれば先輩…と抱きついて来る竜太くん。大きなわんちゃんみたい。

にしてもこんなに…なんていうか、積極的な子だったとは。やはり女の子慣れしてる…？

「人は見かけによらない…」

竜「？なんですか？」

キラッキラの目でこちらを見る竜太くん。どっちが女の子なのかと思うほどのかわいさ。

竜「あ、先輩葉っぱ付いてます。」

「え？どこ…に…？！」

竜「…これくらいはご褒美もらっても良くないですか？」

頬に感じた柔らかい感触は紛れもなく竜太くんの唇の感触で、にっこり笑う竜太くんは…

「やっぱり可愛くない。」

竜「え？！なんですか？！」

可愛くないってなんですか！先輩！と後をついて来る竜太くん。嬉しかったなんて絶対言ってあげないんだから！

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作者より
金田一が大変な時に何してんだよって話ですよね(爆笑)

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