吉良ヒロトの妹は、記憶喪失で○○と○○の幼なじみ！？[アレスの天秤] (ページ17)

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十三話ページ17

貴方サイド

晴「おい・・レイ！！！」

貴「大丈夫。私がカバーする、タツヤ兄さん、もう下がった方がいい！それ以上足が悪化したら！」

私は、とにかく心配だった。

貴「皆、タツヤ兄さんのカバーを、できるだけ負担をかけないように！」

その後タツヤ兄さんが放った渾身のシュートは止められてしまった。

永世学園は、10人で試合をすることになった。

こちらは押される状況が続く。4-2、2点差は厳しい。

貴「っ、晴矢兄さん、こっち！」

晴「レイ！」

こっちだって負けていられない。

貴「幻想・蝶の戯れ」

稲「前が見えない！？」

貴「幻想・蝶の舞い」

海「嘘？！シュート？！渦巻きザ・ハンドっ！！！」

私のシュートは、雷門側のゴールに突き刺さった。

～ここからNoサイド～

「ゴーール！吉良レイの必殺技が決まりました！！！」

タ「！！急いでください！」

瞳「タツヤ、このまま交代した方が」

タ「俺は戻ります！お願いします、このままじゃ終われません！！」

瞳「っ！ダメよ」

ヒ「無理無理ー、俺だろ？出んの、」

貴「！」

基「っ、お前と交代なんて」

ヒ「あぁ？んなこと誰が言った、お前は下がるんじゃねぇ、少しだけ時間を与えてやる、その間に足を癒して戻ってこい、最後までフィールドで走り続けるんだ、」

タ「どうして」

ヒ「俺はお前の夢の助っ人だからだよ」

貴「晴矢兄さん！」

～ここからヒロトサイド～

ヒ「見せてやる！！俺のサッカーをな！！」

俺はきっと、ボールを追いかけることで親父を追いかけていた。だが今走っているのは、親父に認めて欲しいからじゃない。

ヒ「ザ・エクスプローション！！！」

海「マーメードヴェール！！」

俺のシュートは、雷門のシュートに突き刺さる。

玲「ヒロトさんの個人技があそこまでだったとはね」

風「これまでとは段違いだな！」

ふと、レイの方を見た。
俺の目が合ったレイは、この長い年月一緒にいて俺の好きだった満面の笑顔だった。

それは得点からの喜びじゃなく、「俺自身に対して」の喜びを感じていたように見えた。

～ここから貴方サイド～

ヒ「行くぜ！！ジグザグストライク！！」

ヒロト兄さんの個人技は、間違いなく永世学園トップ、いや、このレベルなら世界レベルとも言えるだろう。

岩「ザ・ウォール！！」

だが、岩戸さんの必殺技で行く手を阻まれる。

それにも関わらず、ヒロト兄さんはその大きな壁を飛び越えて行った。