今日も今日とて君しか勝たん！【アイドルパロ】

#14 『友達』 ページ16

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次、スカラビア。

ここに関してはまず、
『デビュー当時は今よりかなり他人行儀だったし、その後は今よりもっっと仲が悪かった』
ということを前提に話さなければならない。



まず、カリムくん。

でも彼はある意味、デビュー当時からずっと何も変わらない人かもしれない。
まっすぐで天真爛漫で、本当にいい子。
純粋に努力して、前を向いて頑張る人だ。

そういう所が私も大好きだったし、
常に全力の彼が神様…よりも、等身大の男の子って感じで、とても好きだった。




大きく変わったのはジャミルくんだ。
彼は本当に変わったように思う。


デビュー当時は…正直、地味だった。
存在が薄かった。

全員好きで、もちろんジャミルくんのことも好きだった私でもライブでどこにいるのか見失ってしまうほどに。



カリムくんへの悪態なんて、ついてる所は見たことがなかった。
適度に褒めて注意をする。
その繰り返し。情を感じるというより…仕方なく、と言った風。

面倒を見ていたのはデビュー当時から変わらないことだけど、幼なじみのカリムくんを目立たせる。自分は大人しく。

そんな思いが滲み出てくる雰囲気を常に感じた。
理由はわからないけど、ひしひしと。




2人の仲も今ほど深くはなかった、ように思う。
幼なじみという関係性があるはずなのに、ひらべったい感じというか。

今より仲が良かった、喧嘩はなかった、という言い方が正しいのかもしれないが、
どことなく心の距離を感じる関係だったような気がする。

まぁでもこれは私的意見だ。



現に当時一緒に現場に行ったオタ友からは
｢え、そう？まぁたしかに凄く仲がいい！って感じではないけど…｣

って言われたから。



でも私的にはどーーしてもジャミルくんが我慢しているようにしか見えなくて1度だけ握手会に行った時に、話したことがある。


｢ジャミルくん、今日のダンスもかっこよかったよ！｣
｢、あぁ、ありがとう。カリムにも伝えて…｣
｢じゃ、なくて！ジャミルくんのダンスがかっこよかったの！カリムくんももちろん良かったけど、今日のジャミルくんは最高だった！私の中で1番だったよ！｣


あの言葉が彼にどれほど響いたのかは分からない。
少しでも____彼に気がついて欲しいと必死だったから。


彼の魅力に、彼自身が。



それから少し経った時だっただろうか。

当時はまだ人気がなかったが、
それでも友人と繋がってたNRC用のTwitterの垢の通知がやけに騒がしくなり事件は起きた。

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