9 ページ9
＿＿＿＿
真理A!
真理タピオカ一緒きて!
相変わらず読解が大変なメールを送ってくる真理ちゃん。
Aいいよー。部活いつ終わる?
私、帰宅部なんです。
運動は無理だし文化系も興味無いし、なんとなくで帰宅部2年目ってかんじ。
だから友達数人しか居ないのか。いや、十分か。
真理ちゃんと何度かメールを送りあって、放課後に遊ぶことになった。
…………
『あつ…』
真理ちゃんの部活が終わるまで図書館で暇を潰して、さっき連絡が来たので昇降口へ出てきた。
最近はじわじわと暖かくなってきていて、ぎり冬服のこの時期は汗が滲む。
真理ちゃんまだかなーと思っていると。
「うい」
『っうわびっくりした！』
目黒に軽く肩を叩かれた。
「はは、びっくりしすぎ。笑」
『なにまじで…』
「帰ろうと思ったらAちゃん居たから」
『もうびっくりした…』
「ごめんごめん。笑」
寿命縮んだ気がする。
「誰か待ってるの？」
『真理ちゃん』
「いつも一緒に帰ってるの？」
『ううん。真理ちゃん、タピオカに着いてきて欲しいんだってさ』
「そうなんだ」
何故か、帰らずに私の横に立っている。
『今日は部活何したの』
「今日はね、筋トレとパス練」
『ふーん』
「Aちゃんはいつも家帰って何してんの？」
『んー、本読んでるかスマホ弄ってるかかな』
「本好きだよね」
『だね』
特に会話が続く訳じゃないけど、気まずくはなかった。
サッと風が吹いて、スカートが揺れる。
「Aごめーん！」
真理ちゃんがここまで全力ダッシュ。
『わざわざ走らなくていいのに！笑』
「前田先輩、陸上部って聞いてましたけどまじで足速いっすね…！」
「お、テクノくんじゃん！まじ陸上部舐めんなー！」
「すごいっすね！目黒ですけど！」
「そうそう、深澤も行くって言ってんだけどいい？」
『うん、いいよ』
「おっけ、速攻で来いってライン入れるわ」
永遠にテクノくん呼びだね目黒。笑
＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MooN | 作成日時：2022年1月31日 20時
