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「んで？どしたの」
3人組の悪口大会に遭遇してしまった放課後、真理ちゃんとお茶している。
『私決めたの』
「何を」
『私、可愛くなる！！』
これ変わるキッカケじゃねって思って、今世紀最大の宣言。
「…まじか！！遂にAも美に目覚めた！！」
『んー、目覚めたというか…陰口叩いてる人達見返せたらかっこいいじゃん！』
「…待って」
『ん？』
「なに、あんたの悪口言ってる人いんの？」
あ、やべ、真理ちゃんの過保護スイッチ入れちゃった。
『いや、別に私は気にしてないしさ、？』
「あんたが気にしてなくても私がぶっ潰す」
『真理ちゃん』
「どこのどいつ？連絡先持ってる人いっかな」
後ろの方の渡辺よりももっとイラついてる。
『真理ちゃん落ち着いて？ほら、ほっとけばいつかは飽きるって』
「そうか？」
『多分』
「んー、Aは本当に大丈夫なのね？？」
『大丈夫だって。
大丈夫じゃない時言える存在が真理ちゃんでしょ？』
「…一生守るかんな覚悟しとけ」
『ねえさっきから怖いから。笑』
こうやって私のことを気にかけてくれる人が居るのはきっと当たり前じゃないし、
真理ちゃんみたいな全力お姉ちゃんが居るのも当たり前じゃない。
真理ちゃんには、ずっとずっと幸せでいて欲しい。
「てか、あんためっちゃ可愛いけどね？」
『いや…。そうやって言ってくれるの、真理ちゃんと目黒だけだよ』
「私とテクノくん以外が気づいてないだけ。Aの可愛いさに気づかせれば全員堕ちる」
『あはは』
「いやこれガチよ。私が保証する。信じろ。な？」
『え、あ、はい…？』
強制的に頷かされた。
でも、こうやって肯定してくれる人が居るって最高だ。
目黒もその1人。
なんか好き勝手言ってるけど私にとっては大切な友達なんだと思う。
「んで、どんな可愛さが欲しいの？」
『んー、なんだろ。
真理ちゃんみたいに中身も外見も強くて可愛い人になりたいかな』
「Aさ、私と付き合う？」
『嫌だし、深澤先輩譲ってくれないし。笑』
「そっか深澤いたんだった」
『おーい？笑』
果たして、私は変われるんでしょうか。
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作者名：MooN | 作成日時：2022年1月31日 20時
