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『…これでいいのか、?』
初めてすぎる巻き髪、
色の違いが分からないパレットからのせたチーク、
いつもの何倍も明るい色のワンピース。
眼鏡は付けたままだけど、なんか私じゃないみたい。
『引くかなあ流石に』
今日は目黒と買い物に行く。
真理ちゃんが"垢抜けるチャンス早速到来!"とか言って、アドバイスをくれた。
…うわー、イケメンとのお出掛けに浮かれている陰キャという図にしか見えない。無理だ。
鏡に映る自分にイラッとしていつものヘアゴムで髪を束ねようと思ったら。
「下ろしたまんまのほうが可愛いやめな!」
わざわざ私の家に来てお世話してくれた真理ちゃんが戻ってきた。
『やっぱりやだよ!おかしすぎる…!』
「めっちゃ可愛いのに!?」
『私可愛くならなくてもいい!!』
「なんでそうなるのよ!!笑」
『だあって…』
いつもの見た目でもため息が出るのに、今日はもっと重いため息が出る。
「もう完成してんだから。行ってきな!」
『ええ…』
「ほら、2時でしょ?時間丁度いいじゃん!行こ!」
『…はい…』
「可愛いから!!」
諦めて、準備しておいたショルダーバッグを持つ。
「じゃあ叔母さん、お邪魔しましたー!」
「はーい、…え!Aいいじゃない!!」
『もういいから…』
「デート!?彼氏できたの!?」
『違うから、!』
「A似合ってますよね!このワンピース!」
「いいじゃない似合ってるわよ!」
『うるさい…』
「うるさいじゃないでしょ!笑
じゃあ私も帰りますね、お邪魔しました!」
「はーい、ありがとうね!
Aも楽しんできてね、デ・ー・ト!」
『…行ってきます』
「不貞腐れすぎ。笑」
大宣言を早速後悔しながら家を出た。
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作者名:MooN | 作成日時:2022年1月31日 20時