想い ページ3
太輔said
「……」
今……俺の名前……
それに……好きって……
好きって言った?……
「……もう一回……言える?」
信じ難くてそう聞き返してしまって……
まだ涙を流す彼女は頷いた……
「……ふ…じ……が……や……さん……が……
すき……」
だんだんとはっきり言えるようになった……
「……声……出た……」
声……初めて聞いた……
俺がそういうと、こくこく頷いた……
「……俺のこと……好き……って言った…?」
また何度も頷いた……
「……返事……遅くなって……ごめんなさぃ…
私……自信なくて……
ふじ…がやさんは……キラキラしてて……
かっ…こよくて…私とは正反対の人だから……」
必死に言葉を紡いでいく……
ちゃんと喋ってる……
「……私が……藤ヶ谷さんの…近くにいたら
ダメだと思っ……けど……好き……って……
わかって……どぅ…しよ……って……」
涙を流す彼女……
「……俺のこと好き?」
少し間を置いてコクンと頷いた……
一生懸命、俺に自分の口で伝えてくれた……
だったら……
「……俺も美子ちゃんが好き。…
出会った時から好きだった。一目惚れだったよ……
でも、一目惚れするなんて初めてで俺も戸惑って…
だから、初めてのデートの時に焦って気持ち伝えて……」
全部を美子ちゃんに話す……
かっこ悪い俺をさらけ出した……
「……」
美子ちゃんの頬を触った……
「返事も早くするように急かして……少し怖がらせたかな……って……
ごめんね…余裕なくて……かっこわるいよな…笑」
俺が笑うと、首を振った……
「……藤ヶ谷さんの……気持ち…うれしぃです…」
俺の手に恐る恐る触れた……
「……好きだよ…大好き……
こんな俺だけど……俺と付き合ってください。」
膝まづいたまま、頭を下げた……
「…はぃ……私で良ければ……お願いします…」
初めて聞いた声で、返事をもらった……
「……マジ?」
頭をあげると、彼女は笑って頷いた……
「やった……やっと想い伝わった…これから
ずっとそばに居るから…守るから……」
嬉しくて美子ちゃんのおでこにキスした…
「……///」
真っ赤な顔になって、髪を耳にかけた……
そっか……何もかも初めてなんだよな…
俺は嬉しくて、ついこんなこと言ってた……
「美子ちゃんの初めて、全部俺がもらうから…♪」
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作者名:mile | 作成日時:2017年8月12日 16時