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大「ふまぁ！まはや、ほれめっちゃふまいで！」
「もぉ分かりましたから一旦飲み込んでください大晴くん(笑)」
はふはふ言いながら餃子頬張ってる大晴くん見ながら
ちゃんと自分の分は完食しよってラーメンの普通盛りと戦ってたら、
大晴くんが「そう言えばさ、」って
水飲みながらこっち見た。
大「ユキさんには言ったん？合格したって」
「あ、一応LINEしました。
『おめでとう！』ってアイス券届いたけどまだ使えてないです(笑)」
大「そうなんや。
……じゃあ、いよいよ告白するん？」
上目遣いに覗き込んだ大晴くんに小さく頷いたら、
ちらっと視線を外して。
大「そっか……、晶哉、頑張ってな。
俺めっちゃ応援してんで」
「え？」
いや、全然「応援してます」顔ちゃうやん。
かと言って焼きもち妬いてる風でもないし
どっちかって言ったら……憐れんでる？
推薦で落ちた友達が周り励ます時と同じ顔してんねんけど。
「大晴くん？」
大「あーごめん。
ライバルがこんなん言うても嫌味やって思うよな(苦笑)
でも、晶哉のこと応援してるんはマジやから」
そう言って持ってた割り箸を置いたら
大晴くんはへにゃって笑って、
大「俺、ユキさん諦めてん(笑)」
「……は、」
何て言ったんか理解するのにちょっと時間がかかって。
字面は分かったけど、意味が分からんくて。
「……え、何でなん？」
ようやく出た台詞は、ビックリするくらい間抜けな声してた。
大「まぁ、色々あってんけど
めっちゃざっくり言うなら、疲れちゃったんよ(笑)
ユキさんに恋するのが」
はぁ？何言うてん。
大「一喜一憂が凄すぎてジェットコースターみたいやってん。
やからもっと楽しく恋したいなぁって(笑)」
何言うてん、
何言うてん、
大「あ、けどユキさんのことは先輩として尊敬してるし
まだまだ教わりたいこといっぱいあるから
演劇部やって脚本やって続けるけど！」
大晴くん、さっきから何言うてるん？
え、だってあんだけAちゃんのこと大好きやったやん。
脚本書く姿が好きやって、
笑顔にしてあげたいって言うてたやん。
それやのに、何で、
「……何やねん、それ」
気づいたら口からそう零れてて、
「『疲れた』って何？
大晴くんはそんなんでAちゃんのこと諦めるん？
楽しい恋したいからって、
Aちゃんとは楽しい恋できひんってこと？
……ふざけんなよ！」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年12月1日 22時
