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ぼそっと呟いたほたるちゃんの言葉は一旦スルーして、
小島先輩のLINE見たら、
「……え、」
螢「なに？やっぱダメそう？」
「いや、『そんなら12月の25とかどう？』って」
螢「え、……それってクリスマスやん」
ほたるちゃんと2人でLINE見直しても、
そこには間違いなく
こじけんおっつー。ごめん、連絡おそなった。
そんなら12月の25とかどう?
たいせーも空いてる言うてるし
螢「え、ほんま？
部長はともかく大晴先輩も25日空いてるん？」
「ね。絶対予定あると思ってた」
目が合ったほたるちゃんの瞳が
ちょっとだけキラキラしてる。
ほたるちゃんが「頑張る！」ってなった後、
小島先輩には一応話はしてたから
もしかして先輩がきっかけ作ってくれたんかな？
ほたるちゃんと福本先輩がお話できるようにって。
「どうする？いけそう？」
螢「うん、うん！
予定ないけど25日空ける！」
「ないのに空けるんだ(笑)」
螢「だって、」
ほっぺたをちょっと赤らめながら俯くほたるちゃんは
さっき私をからかってた時と全然別人みたい(笑)
やっぱり諦めないでよかったって思いながら
小島先輩に「大丈夫です」って返したら、
すぐに既読がついてご機嫌なクマのスタンプが送られてくる。
「……ふふ(笑)」
さっきはスルーしちゃったけど
もしほんまに、私やからって返信早くしてくれてるなら
それはちょっと、
いや、
けっこう嬉しくて。
ポロン、
こじけん受験生やし、クリスマスやからって
浮かれたカッコしてきてくれても別にかまわんで?
「……どっち？」
螢「ん、どうしたん？」
小島先輩の難解な文章見せたら
ほたるちゃんはふふって笑って、
螢「……ちょっぴりオシャレして行こっか？(笑)」
「そうだね(笑)」
遠回しなのが小島先輩らしいって
2人で笑い合ったら気分もスッキリした。
螢「よっし、じゃああと2時間頑張ろ！」
「うん」
もう一回集中して勉強したら
帰り道はすっかり暗くて、
「日が暮れるんはやなったよね」とか
「そろそろマフラーいるよね」とか話しながら駅のホームで別れて、
ちょっと冷える手を摩りながらスマホを開いたら、
新しいメッセージが1件。
こじけんマジで無理せんでもえぇから。
よっしーに会えるのが一番のクリスマスプレゼントです。
「……もう、」
よかった。
こんなニヤけた顔、ほたるちゃんには見せられへん。
◆〇曖昧で、ワガママ。→←〇素直さはカフェラテくらいの分量で-Purple
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作者名：マリア | 作成日時：2023年12月1日 22時
