〇素直さはカフェラテくらいの分量で-Purple ページ31
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螢「……よっし、英語10ページ終わったぁ！
よっしー飲み物お代わりいる？」
「あっ、ありがとう。えっと、」
螢「カフェラテやろ？ミルクありで」
「ふふ、うん。
もうお互い分かってるもんね？」
螢「当たり前やん。ファミレスで受験勉強とか、
店員さんもそろそろ顔憶えてるやろって感じやし(笑)」
「確かに(笑)」
ほたるちゃんがお代わりに行ってくれてる間に
残りの問題を解いたら、ぐーっと背伸びする。
やっぱり身体バキバキする。
帰ったら久しぶりに演劇部の準備運動してみようかな？
螢「はい、おまたせ。
そう言えば勉強会いつするって部長と話したん？」
「あ、ごめん。忘れてた」
螢「えぇー、はよせな受験終わっちゃうやん(笑)」
けらけら笑ってるほたるちゃんに申し訳なくて
すごすごとスマホを取りだしたら、
ほたるちゃんはニンマリ笑いながら
2杯目のココアに口をつけて、
螢「もしかして恥ずかしいんちゃう？
ほっぺにチューされたん思い出して」
「ちょっ！ちゅーって！」
螢「だってされたんやろ？」
「それはっ、し、てくれたけど……」
―かわいすぎて、ムリー
螢「お顔真っ赤やよーよっしー(笑)」
「なってない！」
螢「もぉ、急に大声出したら店員さんビックリするって(笑)」
元はと言えばほたるちゃんがからかうんが悪いのに！
ちらちら周りを気にしながら
ほたるちゃんにジト目で猛抗議するけど、
「そんな睨まんでよぉ」って全然相手にされへんし。
ふてくされながら小島先輩へのお伺いのLINEを打つ。
ポロン、
よっしー小島先輩、お疲れ様です。
勉強会の日程についてご相談があるのですがよろしいでしょうか?
螢「送ったん？」
「一応、こんな感じで」
螢「うわぁ、相変わらず真面目な文章。
よっしーらしいけど」
「だって、ほたるちゃんみたいにかわいい文章なんて
似合わへんもん」
螢「そうかな？
別によっしーから絵文字来てもうちは嬉しいよ？」
「……それはありがとう、」
まっすぐストレートなほたるちゃんの言葉には
私のひねくれも優しく包んでくれる力があるらしい。
ちょっと恥ずかしいけど嬉しいな。
今度、絵文字使ってみようかな？
ブブ、
「あ、小島先輩」
螢「え、部長返信はや！
部活LINEの返信めっちゃ気まぐれやったのに」
「用がある時は個人で送った方が早いよ、あの人」
螢「……それ多分、よっしーやからやと思うんやけど」
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作者名：マリア | 作成日時：2023年12月1日 22時
