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「な、そんなっ、」
誠「気持ちえぇなぁって思うから、
俺がキス上手やって思うんやで？」
「ほ、本当？」
誠「ほんとほんと。
やから、Aは俺とちゅーしたら気持ちえぇって感じてるってこと」
「うぅっ、それって恥ずかしいこと……？」
ちゅーして気持ちいいって、すごくハレンチな気がして
赤くなってる顔を手で隠しながら誠也くんを見たら、
誠也くんは甘い表情でゆっくり手を絡めとってく。
誠「なーんも恥ずかしない。
気持ちえぇってAが思ってくれるん、俺は嬉しいで？」
「……ほんま？」
誠「ほんま。
俺もAとちゅーするん気持ちえぇし」
「……ほんま？」
誠「はは、ほんまやって(笑)
俺がAに嘘ついたことないやろ？」
「……ない、」
誠「やろ？やからAも気持ちえぇなら
ちゃんと俺に言うてな」
「……わかった、」
ちゃんと言わなきゃいけないんだ……。
すっごく恥ずかしいけど、誠也くんがそうって言うんなら
頑張って、言えるようにならなきゃ！
誠也くんのと絡み合った指先にきゅって力を入れたら
誠也くんの指もぎゅって握り返してくれて。
誠「A、好きやで」
「私も……誠也くん大好き」
見つめ合いながら「好き」を交換したら
もう一度、
今度はゆっくり唇を重ねる。
目を閉じてるから真っ暗なのに、目の前がきゅんきゅんしてて、
誠也くんの唇と触れ合ってるところがジクジクして、
今、ちゅーしてるってこと以外考えられない。
誠「ん、ちゅっ、……A、息しなきついで」
「うん、……誠也、くん」
誠「ん？」
「……気持ち、いい」
誠「……え、」
くちゅ、って湿った音を立て唇が離れたから目を開けたら
目を丸くした誠也くんにじっと見つめられてた。
誠「今、なんて？」
「え、……やから、誠也くんとキスするの、気持ちいい、って」
誠「……はぁ、マジか」
顔を手で隠したと思ったら
ゆっくり体が崩れてく誠也くん。
あれ？ちゃんと言ったのになんで？
？マークいっぱいで誠也くんを見てたら
誠也くんが指の間からちらっと私を見あげる。
誠「……破壊力、やっば」
「へ？」
誠「A、そんなん他の男に言ったら絶対あかんからな」
「え、……うん。言わないよ？
だって誠也くんとちゅーしないと気持ちよくないんでしょ？」
誠「……あかん。ちょっと色々としんどいかも」
「え！？」
恋ってまだまだ分からないことばっかりみたい。
◆〇「恋の続きを、しようよ。」→←〇恋はわからないことだらけ-Red
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作者名：マリア | 作成日時：2023年12月1日 22時
